Bentenlub-Webコンサルタントの日記

効果の出るホームページの運営管理・更新代行サービスBentenlubのブログです。

レスポンシブデザインとWebアクセシビリティ

 あちらこちらに飛び火しているようですので、私なりの視点で書いてみます。
Webサイトをまずデザインありきと今更ながらに思っていらっしゃる方は、この中には居られないと想いますが、まず私が言いたいことは3つあります。

◯実装と言う意味では、アクセシビリティは「必須」だと思っています。
◯その上で、レスポンシブWEBデザインはケースbyケースで「必要」だと考えています。
◯結果、アクセシビリティは「当たり前」、レスポンシブWEBデザインは「その都度」案件の内容にも依るのですから、レスポンシブWEBデザインが「その都度」なのは、スマートフォンなどのデバイスがまだ「発展途上」にあるからです。

なぜ、発展途上だと思うのか?
 一時期の携帯電話の様に、新しい機種が出る度に機能や特色が追加されています。その中には様々なデバイスによって違うスクリーンサイズや、モーションセンサを含む機種ごとの特色があります。これらは今後想像も付かない速度で進化していくことでしょう。
 私は、現状のレスポンシブWEBデザインがこの進化の速度についていけるとは思っていません。ただ、現在ある、あらゆるデバイス市場の中では選択肢の一つとしてあってもいいとは思っています。何か含みのあるような物言いになってしまいましたが、レスポンシブWEBデザインを「Must=つまり〜でなければならない」と言う考え方には反対です。

アクセシビリティの新しい可能性
 システム畑からの転職者である私が思うには、業務用システムやアプリケーションから弾き出される画面のソースにアクセシビリティが必要だと考えています。
認知度は非常に低いです。業務用の物では、見えればいい、使えればいいといった独特の文化があるため、Web制作に携わる人間が見たら目を覆いたくなるようなソースが使用されています。
ドキュメントタイプの宣言もない、CSSに当たるかどうかもわからない、そして直書きされたJava Script、情報の重要度は画面に関係の無いまま、システムから弾き出されたそのままになっています。
 
アクセシビリティ厚生労働省障害者雇用にも重要?
 私はそう思っています。厚生労働省障害者雇用を推進しています。ですが、厚生労働省は、障害者の雇用対策として、障害者雇用促進法において、企業に対して、雇用する労働者の1.8%に相当する障害者を雇用することを義務付けています(障害者雇用率制度)。この障害者雇用の枠が満たされている割合は非常に低く、雇用枠が満たされていない企業は納付金を支払わねばならなく、渋々ながらこの決して安くはない納付金を徴収されるべく支払っているのが現状です。

システマナイズされている限り可能な障害者雇用
 日本にある企業の中で山千海千とある企業の中で、ほんの少しもシステマナイズされていない企業は無いとも思っておりますし(※但し伝統的企業を除く)仮に業務内容が何かしらのシステムを使用した物であるとすれば、業務をこなす上での壁となるのが視覚的な障害であるのならば、システムから弾き出され画面に映し出されているデータがアクセシブルであれば何の問題もありません。

システマナイズされている限り可能な障害者雇用
 こうしてハンデを無くすことで、企業の障害者雇用枠を埋めることが可能になりますし、厚生労働省からは障害者を雇用するために必要な施設設備費等が助成されます、そういった面からもアクセシビリティは「必須」だと私自身は思うのです。
 

 システム業界にはシステム業界なりに、WEB制作業界にはWEB制作業界なりに、お互いがお互いに手を取り歩み寄る事が出来ることを切に願っております。

言葉足らずですが、私の考えが少しでも届くことを祈って。 針生 拝

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